皆さんは、土地を選ぶ際に、その土地の「地盤硬さ」を意識していますでしょうか
「駅近」や「職場の近く」など、周辺環境ばかりに気が取られている方がほとんどだと思います
ここでは地盤が弱いリスクや、地盤の良し悪しの調べ方などを紹介しますので是非参考にしてください!
専門性が高い分野ですが、抑えるポイントはそこまで難しくありませんので臆病にならずいきましょう!
地盤が弱い土地のリスク
地盤が弱いとどうなるの?
自然災害時に甚大な被害を受ける
これは、言わずもがなですね
建物をどれだけ強くしても地盤が弱ければまったくもって意味を成しません
地盤沈下で重大な災害を受けてしまった場合は、人命にかかわる事はもちろん、補修費が莫大にかかってしまうケースや、最悪の場合は建て替えもあり得ます
家が傾くことで建具の開閉に支障が出る
先ほどのお話までいかなくとも、土地の一部が少しでも沈むだけで、家は斜めになります
建物は水平に作られますので、少しでも傾いてしまうと建具が歪んでしまい開閉が出来なくなってしまうのです
「開かずの間」なんてことが冗談ではない状況ですね
めまいや体調不良につながる
常に斜めに傾いている訳ですから平衡感覚がおかしくなり、そこからめまいや体調不良につながるケースもあります
まさか「自分の家が傾いているから体調不良なんだ」なんてすぐ気づく人も少ないのでずっと悩んでいた方も多いようです
よくある勘違い
杭を打てば問題ないんでしょ?
これは、すこし認識が違うような気がしています
もちろん、地盤が悪い地域は地盤補強(杭打ち)をして対応しますが、それですべて解決と言う訳ではありません
例として挙げると「液状化の対策に杭を打ちます」というものです
実際に液状化が起きたことをイメージしてみてください
もし自宅の前面道路がこの様な液状化被害にあった時、「うちは杭を打ってから沈下しなかった!全く問題なし!」と思えますか?
前面道路にここまで被害があった場合は何かしらの影響は受けていると考えるのが普通でしょう
このレベルの被害を受ける地域においては、杭はあくまでも「倒壊の防止」であって液状化無効化ではないことは抑えておきましょう
地盤良し悪しの調べ方
そんなこと言ったって、地盤の良し悪しなんてどうやって調べるの?
と言う方も多いと思います
簡単な調べ方から順に紹介していきます
ハザードマップを確認する!
これは各市町村が出している危険地域を確認できるものです
液状化や、土砂災害などの記載もあるので絶対に確認しておきましょう!
もし被害を受けるかもしれない事を知っていれば、被害を受けてもすぐ避難できるメリットがあります
その土地を買うにしても絶対に見ておきたい資料ですね
過去の土地利用を確認する!
過去の土地利用とは、その土地が昔にどのような用途で使われていたかを調べるものです
昔もずっと家が建っていたとなれば割と安心ですが、田んぼや水田として使った形跡があると水を多く含む土地の可能性があるので、すこし心配になります
調べるのに少し手間かもしれませんので、営業担当か不動産屋に確認しておきましょう
近隣の地盤調査結果を参考にする
最近では、家を建てる前に地盤調査を絶対に行います
ハウスメーカーの営業担当に確認すればきっと近い地域の結果を見せてくれると思うので気になる土地があれば確認しておきましょう!
実際に地盤調査を行う
実際の土地で地盤調査を行い、確認する。これが一番の方法です
しかし、現状では調査を行えるのは土地を購入してから、もしくは購入はしてないけど絶対に買う状況下になってから
と言うケースがほとんどです
つまり、その調査結果によって土地を変える事が限りなく難しいという事です
もちろん絶対にキャンセルできない訳ではありませんが、
「その土地で間取り等の打合せをしているので今更言えない…」
と、なってしまいそのまま行くケースがほとんどだとです
そうならない為にも、しっかりと事前調査を行い、もしそれでも調査結果に不安があるようであれば、設計者から具体的な解決策を確認しましょう!
まとめ
・土地を探す際に「その土地の地盤硬さ」にも着目して探す!
・杭に絶対の信頼を置かない!
・事前調査はしっかり行う!
・実際の調査結果をもとに、どのような地盤補強にするか設計者から説明を受ける!